2015年4月に音楽療法士の資格を、2017年4月に歌唱療法士の資格をミュージックインストラクターズ養成学院で取得しました。
私は小さい頃から歌うことが好きで、小学校から中学までは大阪の児童合唱団に所属しました。たくさんの歌を歌って、本当に楽しい時間を過ごしました。その後も歌を続けたいという思いが強くて、音大の声楽科に進学しました。社会に出てからも、女声合唱団の指揮、指導や、子供たちのリトミッククラス講師、個人レッスン講師をしながら、自身も歌のレッスンに通い、様々なコンサートを開催してきました。合唱団では、“地域に根差した活動方針”をかかげて、高齢者施設への訪問演奏を度々行い、季節の童謡や唱歌を中心に指揮を務めました。
お年寄りの中には、涙を流して喜んでくださる方や、認知症で長時間は座れない方が、コンサートが終わるまで耳を澄まして聴かれたことに驚きました。また、今あったことをすぐに忘れてしまう方が、介護士さんに『今日は皆で〇〇を歌ったよ、他にも〇〇の曲を聴いたよ』と話されていたことを聞き、とても嬉しく思いました。
私は【音楽】には、人を元気にさせる何かがあることは信じていましたが、その原因はわかりませんでした。どういう効果があるのだろう、なぜ懐かしい曲を聴いたら涙を流して喜んでくださるのか、などいろいろ疑問がありました。そんな時に【音楽療法士】という仕事があることを知り、とても興味を持ちました。毎日、学校に通うのは難しいことから、通信教育のある学校を探したところ、ミュージックインストラクターズ養成学院に出会いました。そして1年ほど学ばせて頂き卒業しました。
ただ、実際に仕事を始めてみて感じたことは、資格を取ったからと言って全てがわかった訳ではなかったことです。今ここからがスタートであり、現場の経験などを積み重ねて、まだまだ勉強しなければいけないと感じました。本学院は、卒業後も定期的な研修があり、学院長には仕事の相談や悩み事なども直接聞いていただけることから、非常にありがたく思っております。