40年あまり、中学校の音楽の教師をしていました。その時に歌うことが、どんなに人の心を癒すかということを実感していました。13年前に私の母が認知症になり、施設に入れるまでの数年間、介護と仕事で大変な思いをしました。そんな中、母親が昔なつかしい歌を聞いたり、歌おうとしている時、目が輝いているのを見て、何かこのような事で認知症予防ができるのではと考えました。それでこの学院のことを知り、歌唱療法士の資格をとろうと思いました。
2019年の春のことです。学校の相談員として仕事をし、母の容態が悪化し、病院との行き来の中での資格取得の学習はなかなか大変でしたが、(数十年ぶりの試験のための苦戦でもありました)先生方の指導で無事合格できた時は本当に嬉しかったです。
2020年の4月から、数ヶ所教室を開く予定でしたが、コロナで白紙に戻ってしまいました。その中で、2ヶ所のみデモンストレーションの際、お名前を控えさせていただいたので、月一回お電話やお手紙をさしあげていました。「教室を楽しみにしています」等のお返事もいただきました。そのことを励みに、9月から2教室開くことにしました。今コロナ禍で、ご利用者様の人数は、予定されていた方の半数ほどですが、皆さん一生懸命楽しみながら取り組んでいらっしゃいます。コロナと戦いながらも、今できる最善の事を考えながら、頑張っていこうと思います。
私を導き、サポートして下さる学院の先生方スタッフの皆様に心から感謝しています。